法人取引におけるキホン
個人が店から商品を購入するのと違い、企業である法人には法人の取引方法があります。一般的な法人取引の基本を抑えて、商品とお金の流れを把握しましょう。
- 会社対会社の取引とは
- モノの流れとカネの流れ
- 担当者のチェックポイント
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1.会社対会社の取引とは
日常の生活で行っている店で商品を買って現金を出すやり取り。これを「現金取引」と呼びます。その場で完結していることが特徴です。
会社対会社つまり企業間では、一般的に現金取引は少なく、売上代金を「掛け」で決済するのが一般的です。
その場で現金をやり取りするのではなく、取り決めた一定期間の後に支払いを受けます。
相手の会社を信用して代金の請求、回収をすることから「信用取引」と呼ばれます。
取引相手に「掛け」は、取引先に売った時だけに発生するものではありません。取引先に納品するための商品を、仕入れ先から買うときにも「掛け」で取引をします。
取引相手に「掛け」は、取引先に売った時だけに発生するものではありません。取引先に納品するための商品を、仕入れ先から買うときにも「掛け」で取引が行われます。
2.モノの流れとカネの流れ
「掛け」取引で、商品を販売するときの流れを見てみましょう。
図の①のように、取引先から注文が入ったら、商品を仕入れて納品します。これが②です。商品の注文と納品では、支払が完了する前に、注文③のように「次は2つ納品して欲しい」と、さらに注文がくることがあるでしょう。継続的に取引している相手なら、一カ月に何回かに分けて、注文を受けることもあります。注文内容に従って、④のように納品します。
こうして複数回に分けて受注し、納品したら、締めに合わせて、請求書を発行して請求します。これが⑤です。
互いに取り決めた支払条件に従って、代金が支払われる⑥で取引が完了します。
請求方法には、取引先の締め日にあわせてまとめて請求する「掛け(締め)」と、納品ごとに発行する「掛け(都度)」があります。
締め日は月末とは限らず、5日、10日、15日、20日、月末など会社や取引条件によって異なります。
3.取引条件の確認
掛けの取引を継続するには、どのような条件で代金が支払われるのかを確認し、取引条件に従って入金されてことを確認しておくことが重要です。
商品を納品したのに代金が支払われなかったら、会社にとっては損益が発生してしまいます。取引を行うにあたっては、取引条件を確認しておきます。
モノ、カネの流れは、会社対会社の信用をベースにしています。また、取引の経験、状況、関係性によっても変わってきます。 変化する状況に合わせて、モノである商品とお金の情報を常に把握し、対処していくことが法人取引の「要」です。
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