SaaS・IaaS・オンプレミスの違いを比較!自社に最適なERPの選び方
働き方改革やDX推進により、業務システムのクラウド化は今や当たり前になりましたが、一方で、いざ自社に最適なERPを検討しようとすると、
・SaaS?IaaS?オンプレミス?
・共有環境と専用環境の違いは?
・自社にはどれが合っているのか?
と、専門用語の多さに戸惑う方も少なくありません。
本記事では、ERP選定時によく登場する「SaaS」「IaaS」「オンプレミス」、そして「共有環境」「専用環境」 という考え方を整理し、どんな企業にどの選択肢が向いているのかを解説します。
目次
1.「SaaS」「IaaS」「オンプレミス」の違い
「SaaS」「IaaS」「オンプレミス」は身近な「住まい」や「ビルテナント」に置き換えると理解しやすいです。
- オンプレミス = 「自社所有の一戸建て」
土地を購入し、建物を建て、内装等を作り込み、ようやく商品の陳列ができる。
土地(サーバー)から建物・内装(システム・ソフト)まで全部自前となり、自由度は高いですが、準備も維持費・保守等も大変です。
- IaaS(イアース/アイアース) = 「賃貸のスケルトン物件」
土地と建物を借り、借りた場所の内装等を作り込み、商品の陳列ができる。
土地(サーバー)と建物の外側は完成しているため、オンプレミスよりも初期投資は下がりますが、デスクやPC、通信回線などが一切なく内装工事(システム・ソフト)を自前で用意する必要があり、専門知識が必要です。 - SaaS(サース/サーズ) = 「家具付きの賃貸マンション」
土地も建物も内装も全部揃っており、契約すればすぐに商品の陳列ができる。
家具類も全部揃っているため、入居(契約)してすぐに使える。管理も大家(ベンダー)担せで楽。
■「SaaS」「IaaS」「オンプレミス」比較表
| 項目 | SaaS | Iaas | オンプレミス |
| 初期費用 | 安い | 中(構築費が必要) | 高い |
| 導入スピード | 即日 | 数週間以上 | 数ヶ月以上 |
| 運用の手間 | 不要(ベンダーにお任せ) | インフラ以外は必要 | 全て自社で対応 |
| セキュリティ | ベンダー依存 | インフラ以外は自社対応 | 自社対応 |
現在のERP市場では、導入のしやすさと運用負荷の低さからSaaS型が主流となっています。ただし、業務に合わせた調整や独自要件がある場合、「どこまでカスタマイズできるか」は重要な検討ポイントになります。
2.SaaSでも重要な「共有環境」と「専用環境」という考え方
2-1. SaaSでカスタマイズできることのメリット
従来、ERPを自社仕様にするにはオンプレミス構築が一般的でしたが、近年はSaaSのままカスタマイズできるERPも増えています。
SaaSでカスタマイズできる最大のメリットは、
- インフラ管理・保守はベンダーに任せられる
- 自社で運用体制を抱えなくてよい
- オンプレミスほどのコストがかからない
ただし、「SaaSなら必ずカスタマイズできる」わけではありません。提供会社(ベンダー)によっては、カスタマイズ時にIaaSやオンプレミスへ切り替えが必要なケースもあるため、導入前に提供プランの確認が重要です。
2-2.SaaSの欠点も理解しておこう
ここまで「SaaS」「IaaS」「オンプレミス」の違いをご説明しました。特殊な事情がなければ現在主流のSaaSの選択で間違いはありませんが、SaaSにも欠点があることは知っておくといいでしょう。
SaaSは「共有環境」に契約会社ごとの占有領域があり、そこを利用します。
複数の企業が同じ基盤を利用しているため、決算期など一時的に処理が集中すると、パフォーマンスに影響が出る可能性があります。
これは、同じビルに複数の店舗が入っていて、一つの店がセールを開催し、その一店舗に客が集中すると他の店への動線も混雑する状況をイメージするとわかりやすいかもしれません。
インターネットの世界に戻って説明すると、データ処理の混雑やパフォーマンスの干渉です。
大量のデータ登録を行えば、それだけシステム負荷は大きくなります。極端な例となりますが、どこか一社が膨大なデータ登録を行えばそれだけシステム負荷が上がり、他の企業のデータ処理が下がってしまうのです。
SaaSの欠点をご説明しましたが、実際にデータ処理速度の大幅な低下などが起きることはたいへん稀です。なぜならベンダー側で負荷分散や調整を実施し、システムパフォーマンスが著しく損なわれる状態にならないように常に監視しているからです。それでも、
・利用ユーザー数が多い
・大量データ処理が頻繁に発生する
・業務ピークが明確に集中する
といった企業では、覚えておきたいポイントになります。
2-3.「共有環境」「専用環境」の違いを知ろう
SaaSには、大きく分けて次の2つの利用形態があります。
- 共有環境:システム基盤を複数社で共有し、論理的に分離して利用する形態
- 専用環境:システム基盤を自社専用で利用する形態
このように説明するとわかりにくいかも知れませんが、飲食店に例えるなら、
- 共有環境:一つのテーブルを占有するが、店内の他のテーブルには他の客がいる。
- 専用環境:店舗を貸し切って利用する。
もちろんSaaSの共有環境であっても、隣のテーブル(他の事業者)が見えるようなことはなく、完全鍵付き個室です。
身近なインターネットサービスで説明するならば、現在広く使われているSNSも使用しているシステムは同じです。アカウントごとに論理的に分離されており、他者が登録したデータが自アカウントに混ざってしまうようなことは起きません。
企業向けの業務システムは外部に情報発信するものではないですが、アカウントとパスワードでそれぞれ管理し、他者とデータが混じることもなければ、覗き見ることもありません。
一方のSaaS型の専用環境ですが、SaaS型の共有環境より多少コストが上がるのは否めませんが、
・他社利用による負荷の影響を受けにくい
・自社要件に合わせたカスタマイズがしやすい
・インフラ管理は引き続きベンダー任せ
というメリットがあり、IaaSやオンプレミスと比べて導入スピードとコストを抑えられる点が特徴といえます。
3. 自社に合ったERPタイプを見極めるポイント
ここまでの内容を踏まえると、選定の目安は次のように整理できます。
■SaaS(共有環境)が向いている企業
・標準業務で運用できる ・初期コストや運用負荷を抑えたい ・スモールスタートしたい
■SaaS(専用環境)が向いている企業
・利用人数が多い/データ量が多い
・一部カスタマイズが必要
・安定したパフォーマンスを重視したい
■IaaS/オンプレミスが向いている企業
・自社または業界特有の要件が多い・既存システムとの密な連携が必須
・自社で運用体制を構築できる
最適な選択肢は、「何をどこまで求めるか」×「コスト・運用負荷」のバランスによって変わります。 そのため、ERP提供会社と相談しながら検討することが重要です。
4.最後に:SaaSタイプの専用環境プランあるERP提供会社に相談を
自社にあったERPを選定する際、「SaaS」「IaaS」「オンプレミス」のどのタイプを選べばよいかは、最終的にはどのように使いたいかにより、事業者ごとに変わってきます。
そんなときにSaaSの利便性を活かしながら、企業ごとのニーズに柔軟に対応できるERPを提供している先は強い味方です。
クラウドERPシステム「SmileWorks」を提供するスマイルワークスは、
・SaaS共有環境のままカスタマイズ可能なプラン
・SaaS専用環境で安定性と自由度を高めたプラン
をご用意しています。
ERP選定で迷ったら、まずは自社の課題や運用イメージを整理するところからでも構いません。SmileWorksが最適なプラン選定までしっかりサポートします。
スマイルワークスのSaaSタイプ共用環境プラン
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