請求書のクレカ決済・QRコード払いでBtoB取引はどう変わる?売り手・買い手のメリットを解説
個人間取引ではネットショッピングなどのシーンでクレジットカード決済やQRコード決済、スマホ決済は当たり前になってきました。
一方、ビジネスの場に目を向けるとどうでしょうか。企業間取引(BtoB取引)では、月末締め・翌月末払いなどで銀行振込や口座振替などが中心です。そんな中、企業同士の請求書に、決済専用のQRコードまたは決済用URLを印字し、買い手側がスマホなどで読み取ってクレジットカード決済ができる仕組みが注目を集めています。
本記事では、この新しいBtoB決済の方法によって、売り手と買い手の双方にどのようなメリットがあるのかを解説します。
目次
1.そもそもなぜ?BtoB取引でクレジットカード決済が注目される理由
代金授受の方法には、現金、銀行振込、口座振替などがありますが、従来のBtoB取引ではその中でも「銀行振込」が主流と言えるでしょう。もちろん信頼関係に基づいた確実な方法ではありますが、実務の現場では以下のような負担が常に付きまとっています。
- 買い手側:振込手数料の負担や、銀行・ネットバンキングで手続きする手間
- 売り手側:入金の突き合わせ確認や入金消込にかかる膨大な事務作業
- 売り手側:本当に期日通りに入金されるか、未回収にならないかという不安
こうした課題を解決するのがクレジットカード決済の導入です。アナログだった請求・支払い業務を一気にデジタル化し、双方のストレスを軽減する新しい選択肢として、導入する企業がじわじわと増えています。
2.【売り手側(請求側)】のメリット:未回収リスクと手間を減らす
まずは、請求する側(売り手)にとってのメリットを見ていきましょう。
- 未回収リスクの回避
決済が完了してからサービス提供や商品の納品を行うフローにすることで、貸し倒れ(夜逃げや突然の倒産など)のリスクを物理的にゼロにできます。「ちゃんと払ってくれるだろうか」という心理的な不安から解放されるのは、経営や営業にとっても大きなメリットです。 - 入金管理(入金消込)の効率化
従来の銀行振込では、大量の入金履歴と請求データを1件ずつ目視で突合(消込)する必要がありました。クレカ決済であればデータが自動で紐づくため、経理担当者の大きな負担を削減できます。 - キャッシュフローの見通しが立てやすい
入金スケジュールやサイクルが明確になり、資金繰りの予測が立てやすくなるという側面もあります。
3. 【買い手側(支払側)】のメリット:資金繰りと手間の両方をクリア
次に、支払う側(買い手)にとってのメリットです。こちらには嬉しいポイントがたくさんあります。
- 資金繰りの猶予(支払いの先延ばし)
手元に現金が今すぐなくても、クレジットカードの引き落とし日まで実質的な支払いを先延ばしにできます。資金繰りが厳しい時期や、大きな支出が重なったときの強い味方になります。 - 振込手数料ゼロ・銀行に行く手間なし
わざわざネットバンキングにログインしたり、ATMや銀行窓口に足を運んだりする必要がありません。請求書にあるQRコードをスマホで読み取るだけで数秒で支払いが完了し、振込手数料もかかりません。 - ポイントやマイルが貯まる
利用するクレジットカードによりますが、法人用のクレジットカードでもポイントやマイルが還元されるものもあります。実質的なコストカットに繋がるため、買い手企業にとっても大歓迎されるポイントです。
4.どんな企業・業種に向いている?導入時の注意点
あらゆるBtoB取引でクレカ決済がベストというわけではありません。導入にあたって押さえておきたいポイントを整理します。
【向いている業種・取引】
- 単発のスポット取引
- EC感覚で利用できるBtoBの物販やサービス
- 少額〜中額の継続的なサービス提供(月額費用の回収など)
- 新規の取引先(信用状況がまだ見えない段階での安全な取引)
【導入時の注意点】
- 決済手数料(数%)のコストが発生するため、「業務効率化や未回収リスクゼロのメリット」と「手数料コスト」のバランスを自社の利益率に合わせて検討する必要があります。
- すべての取引先がクレカを希望するわけではないため、従来の銀行振込などの決済手段と上手く併用していく設計が大切です。
まとめ:これからのBtoB決済は「選べる」が当たり前に
これまでのBtoB取引は「銀行振込一択」が当たり前でしたが、請求書のクレカ決済・QRコード払いは、その常識を大きく変えつつあります。
売り手にとっては「未回収リスクの削減と業務効率化」、買い手にとっては「資金繰りの余裕と手間の削減」と、双方にとって嬉しいメリットが揃っています。
「自社の業務をもっとラクにしたい」「取引先にもっと便利に取引してほしい」――そんな課題をお持ちなら、これからの決済手段の一つとして、請求書のクレカ決済導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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