出庫予定数量がマイナスになっている
受注伝票から売上へコピーを行い、受注時の数量よりも売上登録で数量を多くした時に、出庫予定数量がマイナスになります。
原因として考えられる操作
- 原因(1)受注伝票Aから売上へコピーをして売上伝票Aを登録する際、受注時の数量を超える数量で売上登録している
- 原因(2)受注伝票Aから売上へコピーをして売上伝票Aを登録したのち、同じ受注伝票Aから売上へコピーをして売上伝票Bを登録している
原因(1)
受注伝票Aから売上へコピーをして売上伝票Aを登録する際、受注時の数量を超える数量で売上登録している。
【例】
原因(2)
受注伝票Aから売上へコピーをして売上伝票Aを登録したのち、同じ受注伝票Aから売上へコピーをして売上伝票Bを登録している。
【例】
原因を確認する方法
受注伝票と売上伝票を付け合わせ、数量に相違がないかを確認します。
- 出庫予定数量がマイナスになっている商品を使用している売上伝票を抽出します。売上一覧を使用する方法と商品元帳を使用する方法があります。データの抽出をする際、出庫予定数量がずれ始めた時期がおおよそわかる場合は、推測される期間で抽出をします。出庫予定数量のマイナスが発生した時期が特定しにくい時は、期間を長めにして使用している伝票を洗い出します。【売上一覧を活用する場合】
商品コードで絞り込む条件を指定して抽出します。
【商品元帳を活用する場合】
商品コードを指定し、期間を決めて抽出します。
- 次に、その商品を使用している受注伝票を抽出します。
受注一覧を活用して商品を使用している伝票を特定します。
受注から売上まで期間があく取引の場合は、期間指定を長めにして抽出をしてください。
- ①②より抽出した売上伝票と受注伝票を付け合わせて、数量が異なる紐づきを探します。
売上伝票の売上番号の横の▼をクリックすることで、紐づけられている受注番号を見ることができますので、紐づいている受注伝票を確認に数量の相違がないか確認します。
※原因(1)が該当する場合、この作業で原因となる伝票が特定できます。 - ③の作業で受注伝票と売上伝票とで数量の不一致が認められなかった場合は、1つの受注から2回以上の売上コピーが行われていないか確認します。
売上伝票の売上番号の横の▼をクリックすることで、紐づけられている受注番号を見ることができますので、同一の受注伝票が複数ないかを確認します。
1つの受注伝票からもともと分納している取引の場合は、1つの受注伝票から複数登録された売上伝票の数量の合計が、受注伝票の数量を超えていないか確認してください。
修正方法
出庫予定数量のマイナスの原因が特定でき、修正をする場合は、
・受注時の数量を売上登録に合わせて修正してもよいか
・受注時の取引記録として受注登録の修正は不可とするのか、
を決めてから実施してください。
修正方法(1)
受注の数量を売上に合わせて調整(修正)する。
受注時の数量に合わせて修正してもよい場合は、紐づいている受注伝票の数量を売上伝票と同一の数量にすることで、出庫予定数量のマイナスが解消されます。
修正方法(2)
便宜上の受注登録を行って出庫予定数量(マイナス)を調整して0にする。
受注時の取引記録として受注登録の修正は不可である場合は、出庫予定数量のマイナスを調整するための受注伝票を別途登録する必要があります。
調整用の受注登録として、出庫予定数量がずれた元の受注伝票の情報を使用するか、調整用の別の得意先を利用して登録するのかについても、自社運用でお決めいただく必要があります。
出庫予定数量がずれた元の受注伝票の情報を使用する場合は、実際に取引をする得意先を使用した登録となるため、誤って売上登録しないよう、十分にお気をつけください。